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BEENIE MAN 「Unstoppable」


Interview by Shizuo ”EC” Ishii

8月頭にはジカ熱のためにカナダのショーをキャンセル、その後は横浜レゲエ祭などのジャパン・ツアーのハードワークを経てジャマイカに帰国。その直後に発表されたVPAL(VPインディ配給)からのニュー・アルバムのリリース。それも10年ぶりの入魂の大作、タイトルが『アンストッパブル』だ。さっそくキングストンにSKYPEしてみた。

●もう体調はバッチリかい?

Beenie Man(以下、B) : ハッハッハ、もちろん、ファーザー!久しぶり!

●この前は見に行けなくてゴメン!腰が痛くて、アッハッハ!じゃあインタヴューするよ。始めてDeejayをしたのは5歳だって? たしか90年代にブレイクする前に子供時代にDeejayデビューをしていたんだよね?

B:そう、子供の頃から音楽をやっていたよ。僕は5歳の時にDeejayを真剣に始めて、8歳の時にはレコーディングを始めたんだ。1983年には初めてのライブ・ダンスホールレコーディングを(Bunny Leeの)Lee’s Unlimitedから出したんだ。77年からミュージック・ビジネスに入って、King Jammy’s Sound、Black Scorpio Sound、Lee’s Unlimited、Volcano Sound、Gemini、Wah Dat、The BoogiemanことBarry Gなどのジャマイカの大きなサウンドと仕事をしてきたよ。もちろんもっと沢山あるけど、僕は彼ら全ての専属Deejayだったわけではなくて、Lee’s Unlimited SoundとMaster Blasterの専属だったんだ。Master Blasterは僕の叔父のサウンドで、そこで歌い始めたんだ。今までの人生でずっと音楽をやってきて38年、スターって呼ばれるようになってからは26年だよ。

●たしか生まれはWaterhouse(King TubbyやJammy’sがあるエリア)だったよね?

B:そうだよ。僕の叔父はJimmy CliffのパーカッショニストでSidney Knowlesと言うんだ。彼に勧められて始めたんだけど真剣に取り組む様になってTastee Talent Contestで優勝してTVに出演することになって、それでBarry Gと一緒に働く様になったんだ。

●それで、一度は休んでいたんだっけ?それともずっとやっていて90年代にブレイクしたんだっけ?

B:あれは音楽業界が大きく動いた時期だったんだ。みんながレコーディング・アーティストになりたいと動き始めた。僕が始めた頃(70年代後期)は知っての通りまだサウンドシステムの時代だ。ヴァイナルのプレイだったしターンテーブルも1つで、現在のDeejayとは別物だった。サウンドシステムのライブで歌う僕たちのことをDeejayと言ったんだ。そして、音楽が変わってどこのサウンドもDeejay & サウンドという形をとらなくなってきて、そこからミチガン&スマイリーなどのアーティストがレコーディングを始めてヒットした。要するにジャマイカンDeejayがスタジオに入るようになったんだ。そして85年辺りになるのかな?音楽が変わって、僕たちの様なライブ・アーティストの入る余地がなくなった。だから少しブランクを取らざるをえなくなって、一度ジャマイカを出て88年に戻ってきたんだ。

●どこに行ってたんだい?

B:カナダだよ。

●それでは、今度のアルバム『Unstoppable(止められない)』のリリース、おめでとう!コレは何枚目のアルバムになるのかな?

B:インターナショナルにリリースした枚数でも20枚以上は出しているのは間違いないんだけど、その前にもアルバムを何枚も何枚も出しているから正式な数というのはきっと20枚よりももっと多いはずだね。ただ初めて出したアルバムは10歳の時だよ。

●前のアルバム『Undisputed(議論の余地も無い)』が2006年8月29日でした。ちょうど10年前だね。10年間もアルバムを出さなかったのはなぜ?

B:Virgin Recordsとの契約が切れて、またどこかとすぐ契約するということをしたくなかったんだ。アルバム制作の話しをすれば色々なレーベルがサインをしたいと言ってきたけど、関係を切らさない程度に距離をおいてジャマイカから静観していたんだよ。

●前のアルバムと比べると、シンガーBeenie Manとしての資質を感じたけど。

B:それはまだ僕のアルバムをきちんと聴いてないね。このアルバムは様々な角度からダンスホールをやっているんだ。Christopher Martinとの曲は彼に歌わせて、僕はversionを担当した。Bounty KillerとTriston PalmaはTristonが歌を担当して、Bountyと僕がDeejayをやった。これらは違うものに聞こえるかもしれないけどストレートでハードコアなダンスホールDeejayなんだ。だからもっとじっくり聴いてよ。僕はシンガーではないから歌ってもいないしチャントもしてないよ。

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