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BB Seaton


Interview by Shizuo”EC”Ishii (石井志津男) Photo by Nick Caro

60年を越える長いジャマイカ音楽史の中で燻し銀のごとく輝く「Over The Rainbow’s End」「ABC Rocksteady」「Hard To Confess」など多くのヒット曲を持つGaylads。そのほとんどの曲を作曲しているのがBB シートンだ。Gayladsとしてだけでなくソロとしてのヒットも多く、自らレーベルを主宰するジャマイカ音楽界のキーマンの1人である。あまり知られてはいないがKen BootheやMelodians、Delroy Wilsonにまでヒット曲を書いていた才能の持ち主。現在はロンドン在住のBBに、来日決定後の元旦インタヴュー!

●ハッピー・ニュー・イヤー!いよいよ今年は来日だね。BBと呼ばれるようになったのは?

BB Seaton (以下、BB):母が自分のことを”Bibby”と呼んでたんだ。子供をBabyと呼ぶみたいにね。それに自分が B.B. Kingが好きだったから、それで”B.B.”って呼ぶようになったのさ。

●いつ頃から歌い始めたのですか?

BB:1960年ごろだ。1944年生まれだから16才のころだね。それからずっとだよ。今72才だ(笑)。歌うのが好きなんだ。今までたくさんのヒット曲を歌ってきた。The Gayladsの前にBibby & The Astronautsとしても活動していたし、The Messengers をKen Boothe、Busty Brown、Lloyd Charmersらとやっていたこともある。だから長いことやっているよ。

●最初にリリースした楽曲やレーベルを教えてください。The Gaylads としての活動はいつからですか?

BB:The Gayladsの前の話だが1960年にハリス・シートンとして「Tell Me」、2曲目に「Only You
という曲をRoland & Powieからリリースしたのが最初だ。その後、Delano Stewart と二人でWinston & Bibbyというデュオを組んで歌っていたんだ。自分たちで作曲したSKAなどを演っていたよ。1964年にはMaurice Roberts が加入してThe Gaylads になったんだ。グループの最初の楽曲は「Brown Skin Gal」だ。ジャマイカの伝統的な曲で、他にもそういった曲を歌っていた。The Gayladsは自分達で作曲して演奏できることにコクソンが気付いて、それでスタジオ・ワンで録音し始めたわけだ。

●スタジオ・ワンではレコーディング以外に何をしていましたか?

BB:スタジオ・ワンではいくつかのことをやっていた。A&Rマンとしてアーティストのオーディションをしたり、自分たちのグループはバッキング・ヴォーカルとしてKen Parker、Delroy Wilson、Ken Bootheらソロアーティストはもちろん、たくさんの曲に参加していた。最初にJackie Mittooをスタジオ・ワンに連れて行ったのは私だよ。Jackie Mittooと一緒にコクソンのいわゆる右腕だったと言ってもいいと思う。あの素晴らしいThe Heptonesのオーディションも私がしたんだよ。今はWe the People BandをやってるLloyd ParksのThe Termitesもだ。自分はグループのメンバーやソロシンガーとして録音する以外にもそういったことをスタジオ・ワンで忙しくやっていた。

●毎日行っていたのですか?

BB:そうだね。週4~5日はスタジオ・ワンにいた。

●あなたは曲をどうやって作曲するんですか?ギターですか?

BB:ギターも練習して弾くようになったけど、The Gayladsはバンドでもあったからね。「Love Me With All Your Heart」などの楽曲は The Gayladsバンドで作曲したんだ。スタジオ・ワンの多くのアーティストのバックアップをしていた。Slim Smith の「Born to Love」、The Heptonesの「Gun Man Coming To Town」などの曲もThe Gayladsバンドの演奏によるものなんだ。音楽理論を勉強したから楽譜を読めるし書けるし、いくつかの楽器も演奏するよ。Matt Soundsにもレゲエをどうやって演奏するのか見せることができるよ。

The Gayladsはスタジオ・ワンのアルバム『Soul Beat』とかシングルの何枚かは持ってるよ。実はTrojanから出てた『Best of Gaylads』は先月ロンドンから購入したんだ。 

BB:その『Soul Beat』というアルバムはThe Gayladsバンドが演奏したものだよ。「Peculiar Man」とか、そのアルバムのほとんどの曲がそうだ。

●なるほど、それで分った!Soul Vendorsっぽくないなとずっと思っていたんだ。Soul Beatという自身のレーベルをどうして始めたのですか ?

BB:この業界にいて、ずっと他人のためだけに歌い続けたいとは思わないよね。自分のためにすることをトライするのは自然なことだと思うんだ。それでSoul Beatという自分のカンパニーを始めたんだ。そのアルバムの「The Soul Beat」っていう名の曲からとったんだ。だから、Roots International / Soul Beat というレーベル、そしてとても多くの曲を作曲してきたから音楽出版社を運営している。それらを所有したいと思ったからね。そういう意味では野心的な男だろ(笑)。沢山のアーティストに曲を提供してきたからね。

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