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JUMBO MAATCH


Interview by Koji Yawata

MIGHTY JAM ROCKの一員としても長く活動してきたJUMBO MAATCHが今夏に〈BEAN BALL RECORDS〉を設立、自身初となるソロ・アルバム『the MURDER CASE BOOK』をリリースした。大阪から単身で東京・渋谷に来ていると知ってキャッチした。確認したかったコトを聞いた。その姿勢を確認した。

●『the MURDER CASE BOOK』、発売されて4ヶ月ぐらいになりました。改めてになりますが、キャリア初となるこのソロ・アルバムをこのタイミングでリリースした理由を教えてください。

JUMBO MAATCH(以下、J): ずっとリリースしたいとは思っていたんですよ、もともとソロとして始めていますし。MIGHTY JAM ROCK(以下、MJR)として、これまで16枚のアルバムを毎年リリースしてきて、その中で毎作3曲は自分のソロ曲も収録してきて、その中で毎回自分の中でのバランスを取った3曲を作ってきましたけど、一度全部自分の曲だけでアルバムを作りたいとはずっと思っていました。あと最近は、MJRとしてだけではなく、自分だけでもライヴに呼ばれることも増えていて、それも理由になっています。

●いつから制作を開始したのですか?

JUMBO MAATCH(以下、J): 2年ぐらい前からですね。「Fly Like A Bird」が最初なんですけど、そこからずっと作ってはいたんですけど、それと並行してMJRのアルバム制作もあったりもして、少し時間が掛かりましたね。

●今回は自身で設立した〈BEAN BALL〉からのリリースですが、これまでのMJRのレーベルから離れてリリースした理由を教えてください。

J: 自分のアルバムですし、全部自分が判断してやっていく環境にしたかったのはありました。ただ、MJRから離れたのではなくて、MJRから派生して設立したレーベルという立ち位置で、実際にリリースに関しての色々な部分はMJRのスタッフにも協力してもらっています。もうホント、自分、才能がないんですよ(笑)、いや、制作することはできるんですけど、それをどうリリースしたり、プロモーションしたりとかが全然わかってなくて、そういう才能がないことがよくわかりました(笑)。そうですね、今まで気づかなかったスタッフの働きに感謝する部分もたくさんありますね(笑)。

●あと、アルバムに続いて〈BEAN BALL〉からはワン・ウェイもリリースされています。

J: アルバムに収録した「Soundbwoy Killer」のリディムで、VIGORMAN、ACE MARK、THUNDER、BIG BEARの4曲を続けてリリースしました。そうですね、アーティストの選定とかプロデュースは自分がやっています。今後も自分の作品だけでなく、そうした他のアーティスト達との曲や作品も〈BEAN BALL〉からリリースしていきたいと思っています。

●アルバムの話になりますけど、期待通りに、期待以上に「JUMBO MAATCH」の世界観、ハードでダイレクトだけど、どこか哀切な男汁に溢れた内容になっていると思いました。アルバム一枚を通じてまるで映画のような構成で、緊張感を持続して最後まで一気に聴き通してしまいました。

J: 出し切りましたね(笑)。MJRの中でも自分は一番ハードなスタイルなDeeJayだと思っています。それは今までのMJRの活動、作品の中でも伝わっていると思っています。ただ、ゆえにMJRとして、3人組のグループとして曲を作る際に、他の2人(TAKAFIN、BOXER KID)とのバランスも考えていたりもしたと思います。3人がそれぞれの個性や価値観があって、それが混ざり合うことがグループとしての強みだったり魅力なんだと思いますけど、その中で自分だけの価値観みたいなのを他の2人にも押し付けたカタチになるようなことはできないとも思います、それは他の2人もそう思っていると思いますけど。その中でもこれまでも言いたいことも言ってきてますし、やりたいこともやってきていますけど、自分の価値観みたいなものだけでアルバムを作る、という意味では出し切れたと思っています。

●その「自分だけの価値観」とはどういうものか説明してもらえますか。

J: うーん、一言で言えば自分が格好良いと思うものです。その「格好良い」も全ての人達にとってそうではないとは理解しています。自分が惹かれる格好良さです。

●「自分が惹かれる格好良さ」とは。

J: うーん、そうですね・・、自分はやっぱりジャマイカのレゲエやダンスホールが好きなんですよね。いや、勿論、もっと色々な音楽を聴かなあかんな、とは自分でも思ったりもしていますけど、それでも毎日のようにジャマイカの最新の音源をネットとかで掘ったり、聴くことが一番好きなんです。それはジャマイカの最新の曲とかリディムとかアーティストを知りたいのもありますけど、惹かれるのは歌詞と言うか、その姿勢なんです。勿論、全てが良い内容ではないですし、中には人権団体からクレームが入ったり、炎上してしまいそうなものもありますよ。ただ、なんて言うか、それでも言いたいことはハッキリと言う、それを言い切る、という姿勢が自分には魅力的なんです。それが面白いと言うか、格好良いと思えるんです。

●自分もそうでありたい、と。

J: そうですね。自分は何か頭の中で「物語」を作ってリリックにするタイプではなく、日々の生活の中で自分で感じたこと、考えたこと、それには疑問とか色々とあって、それを録音する前に一人で熟考してリリックにするタイプなんです。何かにインスピレーションと言われたら、毎日の生活なんです。そうですね、自分としてそれがリアルなものですね。

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